Fate/stay night[HF]第一章から一年強、遂に第二章が公開されました!
地元では公開されてないんですが、年末に第一章見直したらFate熱が高まりすぎていてもたってもいられなくなり車で3時間かけて八戸(正確にはおいらせ町)まで映画観に行きましたよ・・・
3時間かけて本当に良かったと思わせてくれるほど精神をメタメタにされたので勢いにまかせた感想を書きなぐります!
↓第一章の感想はこちらから↓
・この感想は月姫からのTYPE-MOONファンでありFatePC版からプレイしてたアラフォーBBAが書いてます
・Fate/stay night[Heaven’s Feel]第2章だと長すぎるので第2章・HF2と略します(一章はHF1とか
・月姫、歌月十夜、空の境界、FateSN、HA、Zeroはプレイ・読破済み
・FGOはやってません、他のスピンオフもあまり手を出してない本編主義者の老害です
・ネタバレなし注意点、映画ネタバレあり感想、そして原作ネタバレあり感想の3本立てでお送りいたします
・ネタバレ感想だけ見たい方は目次から飛んでくださいね
ネタバレ無し注意:第一章みて面白いと思ったなら絶対に見るべし!ただしPG12だよ!(察して
注意その1:第一章は絶対に観てくれ
Fate/HF第二章、HF2ですがまず確実に言えることはとにかく第一章を見てください。いやホントマジで・・・
多分桜がエ口いという評判でHF2から見ようとしてる人も多いかと思うんですけど第一章のあらすじとか一切なく続きから直に始まりますのでさっぱり意味不明になるかと思われます
せめて第一章を見てください、ついでに第一章もセイバールート(Fate)・凛ルート(UBW)を観ないと理解しづらい作りになってるのである程度知識が要求されます・・・
詳しくは第一章の感想で説明してるのでそちらからどうぞ
注意2:PG12、12歳以下のお子様は注意が必要なエログロ表現あり
今作の魅力の大きな軸であるヒロイン間桐桜の魅力を最大限に描くため、この映画には年齢制限のレーティングがあります
PG12、つまり小学生以下のお子様が鑑賞する際には保護者の助言・指導が必要、出来るだけ同伴が必要とされる作品であるというレーティングです
不適切な表現が含まれるものの禁止ではなく、注意してねというレベルです
・・・が、正直なところをいいますとHF2はPG12の限界に挑んだと言いますか、親と一緒に見ると気まずすぎる内容です
性的表現としては局部描写は無くエグさはないですね、洋画のベッドシーン的なぼやかし方をしつつ行為は確実にヤってるとわかる感じといいますか・・・それで喘ぎ声・指チュパ・下着姿・裸で抱き合う・朝チュンなど扇情的なのは確かなので下世話な話ですが殿方も色んな意味で注意しましょう
性表現だけでなく血や肉片などスプラッタ表現も相当ありますのでそういうの苦手な方は避けた方がいいかもです
アクションの迫力がヤバすぎる。セイバーオルタVSバーサーカーはアニメ史に残る大暴れっぷり!
ufoのアニメといえばバトル描写の素晴らしさがありますが、今作でも健在です
なんといっても中盤に差し掛かるあたりにはじまるセイバーオルタ(黒セイバー)VSバーサーカーは圧巻!
シンゴジラの夜の大破壊を思わせる怪獣大決戦バトルはアニメ史を振り返ってもトップクラスと言って差し支えありませんね
士郎VSライダー&慎二、アーチャーVSアサシンもオルタVSバーサーカーが派手すぎて地味に見えますがテクニカルなアクションは見ごたえあります
HFのアクション的な山場は3章に固まってるのですが2章時点でここまで観れるとは・・・はやくも最終章が楽しみすぎる
ギルガメッシュファンにはつらい
強くてカッコいいギルガメッシュを望む方には一切オススメできません
出番もめっちゃ少ないです。というか噛ませ犬です(英雄王が噛ませ犬になる所が演出として重要なので
でも原作より随分扱いがよくなったんですよコレで・・・
慈悲深さを見せたり(優しいとは言ってない)王の尊厳を見せたり(カッコいいとは言ってない)HF2の演出は英雄王の魅力を出しながらも役割を果たしていて素晴らしいですね
士郎と桜、2人の関係に焦点を絞った構成がお見事
原作のゲームだと20時間以上にも及ぶこのシナリオ、映画2時間×3=6時間に収めるにはどうしても尺が足りません
つまり取捨選択は欠かせないわけでありますが・・・第一章よりダイジェスト感は少々ありますが、一番重要な、一番見たかったポイントは確実に抑えてます
この映画は第一章から一貫して士郎と桜の二人に焦点を絞ってます
セイバールート・凛ルートでの理想を追いかけた士郎はもういません
高潔な騎士王・ミスパーフェクトな理想のヒロインとは違い、心の闇も女の醜さも抱えこんだ1人の少女のためにあれほど大切だった信念を捨ててでも選ぶシーンはただただ切なく心を揺さぶります
幸せな時間もあっという間に蝕まれ、最後には取り合えしのつかない事態にまで達します
しんどい、ひたすらしんどい・・・
映画ネタバレ感想
PC版だああああああァァァァァァァ!!!!!!!(歓喜
須藤監督やってくれました!PC版です!ヤってくれました!いややってくれました!(錯乱
レインが!レインで桜があの台詞を言ってしまった!!!
最初桜を家に連れてきたとき桜がモジモジし始めて魔力供給ktkr!と思ったら指から血を吸いはじめたんですが違う、そうじゃない
確かに指チュパ異様にエ口いがソレジャナイ!!!
やはりレアルタヌア版か・・・くっ、桜の様子で察しろや士郎!(ピーー)ついてんのかテメェ!?と気ぶりじじい並みに内心イライラしてたからね!
事態が動いたのは士郎が腕を失ってアーチャーの腕が移植されてからの士郎と凛の走り高跳びの思い出から・・・
桜の私の思い出まで取らないで・・・という悲痛なまでの嫉妬が桜を追い詰めそして桜は士郎の部屋で服を脱いだ・・・!
そして・・・
いや・・・ね、単にそういうシーンが見たいというのではなくあの時の桜に必要だったのは士郎からの愛情を形として受け取ることでしたからね!
態度で解れとか言わなくても通じるとかそういうのじゃないんですよ
桜はああいう生い立ちで愛の受け止め方を知らないから直接的な言葉や触れた体温でしか信じられないんですよ
だからこそ結ばれたシーンは桜がどれだけ満たされたかを思うだけで胸が痛む・・・桜あああぁぁぁ!!!
Fateはエ口の必要がないエ口ゲーとは言われて久しいですがHFだけは必要だとずっと思ってたので本当に一時だけでも桜が満たされてくれて本当に良かった・・・
本当にギリギリを攻めましたね、肝心なところを見せず確実にいたしてることがわかるチラリズムの極意よ・・・
しかし桜は本当にいい身体してますね、いや胸が豊かなのはわかりきってますが背筋が美しい。流石弓道部だわ(そこかい
桜の黒さがじわじわ湧き上がる演出の巧みさ
上記シーンとも関係ありますが一見清純派に見えて黒い本性があるのが桜の魅力ですね
あの可愛らしい声でケガしちゃえばいいんだとかあの人は私には勝てないからとかね、ゾクゾクします
凛を『姉さん』と呼ぶシーンも第二章で数少ないほっこりシーンでもあるんですが、桜が士郎に抱いてもらって精神的に優位になって余裕が出来たからこそ言えたのかなと思うとたまりませんね
極めつけはファンシーメルヘンな夢の世界・・・
一瞬何がはじまったのかと思いましたが徐々にあっこれアカンやつやってなって『おなかがくうくうなりました』『あーむっ♡』からの精が出るなで一気に現実に戻って飴玉が指だった時のゾワァってくるあの感覚・・・!
原作だとテキストなのでビジュアルがわからないんですよ、謎の存在が人を食い散らかしてるシーンが遂に桜だと明かされるのをこう魅せてくるとは・・・!と驚かされました
そしてラストの黒桜様爆誕・・・禍々しい美しさにただただ圧倒されます・・・
『人間』になった士郎が尊い
セイバーを失い、桜がどういう存在であるかを突きつけられた士郎が下した決断は『桜の味方』になることだったーーー
ゲームだと桜ルートってUBWの次のルートで、あの正義の味方になることを貫いた士郎がこの決断をしたというのが本当に衝撃的だったのです(賛否両論だった
第二章、遂に映像化されたこの決断は想像以上の美しさで見せてくれました・・・が、ここですらまだ本当の選択ではなかった
そして桜が本当に人類の敵と化してしまったとき、士郎は桜を殺す選択を迫られました
リフレインするアーチャーの言葉、鉄心エンドイメージの白髪士郎、落ちる桜の首・・・決断の刻
『守ると誓い愛した少女』と『正義が倒すべきこの世全ての悪』
重すぎる選択を迫られ初めて流した衛宮士郎の涙は・・・人間の涙でした
それでもなお桜を選び、士郎は人間として第3章へと向かうわけです
最近は使われすぎて陳腐化しつつありますが敢えて言おう、尊い。
第一章に続き慎二がゲスいけど完璧なピエロで哀れ、そして神谷浩史の演技もハマりすぎ
第一章感想で慎二を大絶賛していたわけですが第二章でもしっかり描かれていました
最初の桜を拉致してライダーをけしかけるシーンからしてもうゲスいゲスい、でも桜がライダーの真のマスターだというのが判明してからの蚊帳の外感・・・みんなそれどころじゃないのもわかるだけに小物・小悪党感が際立ちます
しかし薬品やら書物やら・・・魔術に憧れ努力しても報われなかった悲哀もよく見ると盛り込まれてるんですよ
図書室のシーンで士郎が腹に仕込んだ強化魔術かけた本を観てつぶやいた「魔術・・・」という言葉、どんなに望んでも得られなかった魔術を見下していた士郎が使えるという屈辱
最後の桜に渡した小瓶は魔力を持つ者が持つと光る薬品なんだと思うんですが、どうやっても魔力は無い現実が突き刺さるだけで、逆に桜は持っただけで光が灯る
プライドがズダズダにされる様子は只々哀れです
ここら辺の慎二の幼いころからの魔術への憧れ・努力描写はタスクオーナ氏によるHF漫画版が更に丁寧なのでオススメです
Fate/stay night[Heaven’s Feel](1)
最後の桜を無理やり手籠めにしようとしたシーンのゲスっぷりもお見事
それには声の要素、神谷浩史氏の演技も大変大きいと思います
どうやら舞台挨拶で『僕はFateに詳しくない、いつも途中でドロップアウトするので』『慎二にFateの知識は必要ない、知らないように努力してる』と言ったらしいですが、間桐慎二として素晴らしい役作りだなと感嘆します・・・
故にHFの慎二はどうしようもなくゲスでどうしようもなく哀れなのです
皆が高潔に強く生きれるわけじゃない、環境や運命で醜く歪むのもまた人間なのだというのもHFを構成する大事な要素だと思います
セイバーオルタやべぇ
ネタバレ無しの方でも若干語りましたが今作のアクションシーンの主役は何と言ってもセイバーオルタVSバーサーカーでしょう
聖杯からの無限魔力・戦場が森で気兼ねなく戦えるというのもありセイバーの本来以上の実力が如何なく発揮されております
禍々しい黒赤同士の力と力とビームのぶつかり合い、砕け散る城、ブン投げられる塔、オルタボディブロー・・・
いやーよくぞここまで・・・!
もうゴジラかな?巨神兵かな?と思うくらいの破壊神っぷりでした
そしてバイザーが割れた時のご尊顔披露の絶望的なまでの美しさよ・・・
いやコレどうすんの?勝てないでしょコレ?となるからこそ第三章が楽しみになるってモンですよ
ここまで凄いと第三章でスパークスランナーハイも超観たいんですけど・・・ブルーレイ特典とかでやってくれたら買います(真顔
アーチャー・・・(涙
アーチャーはアサシンとの闘いのアクションも良かったですがね、やっぱ何と言っても去り際ですよ
『達者でな、遠坂』はやられた・・・UBWラストでもそうだけど士郎寄りの声されるの本当にドツボなんだよ・・・
凛のために、桜のために、一縷の望みをかけて左腕を切り落とす・・・このあとカットされて一気に衛宮亭にシーンが移りますが、本来は言峰・凛・イリヤの共同作業で腕くっつけてます
聖骸布巻いてると割と細いですね・・・これに関しては第三章が待ち遠しいです
そしてアニメオリジナルでロー・アイアスの展開が!いい伏線ですねェ!!!
ギルはこれでもまだマシになったんです・・・
HFのギルは、Fate・UBWでの圧倒的な強さを誇るあのギルガメッシュが何もできずにあっさりぶっ殺される桜の絶望感・異質さを強調するために必要なのでさっくりやられなきゃいけないわけですが、第二章で若干アレンジがありましたね
片足切られてコケそうになって我を跪かせる気か!と激昂する我様のズレっぷりが我様過ぎて素晴らしい
原作は本当にもうよもやそこまガッで終わってましたから・・・でもそのあっさり感も欲しかったなと思うところはある
しかしあそこまで地面スレスレまで倒れそうになってから起き上がるギルの体幹やべぇ
アニメオリジナルの藤村大河のシーンが泣ける
後半に藤ねぇが桜を見舞うアニメオリジナルシーンがあるんですが、あのシーンが本当によかった
切継のことを語るシーンでイリヤが聴いてるのが本当に泣けた
前半の士郎が切継の話だして急に不機嫌になったのはZeroのラストでもやってたように切継が第4次聖杯戦争後にイリヤの元に行けず捨てられたと思わされてたからで、藤ねぇの語りで切継はイリヤに会うために何度も何度も出国していた事実を知り、イリヤは救われたんだなぁと思うと感慨深い
第二章のイリヤ関連は結構カットされてたのでトゥルー行けるのか?と不安でしたが(HFルートのトゥルーエンド行くためにはイリヤの好感度も上げなければならない)このシーンだけで大丈夫な気がしました
しかしイリヤが藤ねぇを「知らない人」というのに大変違和感あったのは死ぬたびにお世話になるタイガー道場のせいなのは確実だw
最後の最後、主題歌『I beg you』がハマりすぎてて鳥肌もの
第2章ラスト、絶望のどん底に落とされ暗転し、スタッフロールがはじまる直前に真っ暗な中でエンディングテーマははじまるわけですが
『哀れみをください』
しょっぱなからやられましたね・・・
花の唄もよかったですが、正に裏を含めた桜の歌と言って差し支えありません
Aimerさんのボーカルはなんつーか女の情念を感じるのがハマりすぎててスタッフロール中も歌に圧倒されっぱなしでした
『暗くなるの、そばにいて』
『離さないで、見えないわ』
『ただずっとそばにいて』
『離さないで』
『ただずっと』
『愛してる』
ボーカルで始まりボーカルで終わるからゾッとするほどインパクトありますねホント・・・
そしてパンフ買いに売店行ったら
パッケージがあのシーンのイラストだったのにもやられました・・・これ卑怯でしょwww
敢えていう第二章の欠点
ライダーの屍蝋が聴けなかった・・・(´・ω・`)
ゲームネタバレあり感想
さて、結末へ向けてクライマックス全開の第三章なわけですが、まずはノーマルかトゥルーなのかが問題ですね・・・
いや、十中八九トゥルーでしょうけどノーマルも捨てがたいんですよね・・・切なくて美しい
でも聖杯関係の決着つけるトゥルーで決まりでしょう、でもノーマルも見たいので映像特典で何とか頼みます(祈り
バトル的見せ場は第三章こそが真骨頂・・・というか黒バサカVS腕士郎、セイバオルターVS腕士郎&ライダー、言峰VS臓硯、桜VS凛、言峰VS士郎・・・多すぎない?ufoさん大丈夫?
ついでにスパークスライナーハイをですね!!!(しつこい
個人的にセイバー関係はかなりカットされたのでセイバーを殺すところの葛藤が薄くなりそうなのが気がかりです
というかゲームだとセイバールート・凛ルートプレイ済みが前提なので士郎がセイバーを殺すことの『重み』が違うんですよ
そこをどう料理するか、演出に期待したいところです
オリジナル要素もきっと盛り込んでくるに違いないでしょう、もうなんの心配もなく存分にやれ!としか言いようがないくらい第一章と第二章で監督への信頼は厚くなりました
個人的に空の境界も作ったufoということもあり、橙子さんもチラッと出てこないかなぁ・・・と。やりそうじゃない?
いやー本当に楽しみですねェ!
まとめ HFの真骨頂は二章につまってる。よくぞここまでやってくれた・・・!(感涙
というわけでHF2の感想でした・・・まずひとこと言わせていただきたいのは
須藤監督ありがとう、そしてありがとう
本当に感無量です・・・
いやまだ第二章なんですけど、第二章の範囲こそHFの清濁合わせ持つ魅力の詰まった範囲と言えるんじゃないでしょうか!
そして第三章、2020年春公開です
恐らくトゥルーENDだと思いますが、どう魅せてくれるのか非常に楽しみでしかたありません
なお北国の桜は5月でも咲いてるのでそこまで猶予はありまっせ!w
ただただ良きものを作り上げてください・・・!
二回目も観に行く予定なのでまた見たら追記したいと思います
追記:凄いMMDPVをご紹介
FateHT第二章でとんでもないMMDを使用したPVを発見したのでご紹介です
バレリーコというボカロ曲+間桐桜、合わないわけがなく・・・
いやぁ、HT第2章にここまでハマるとは思わなかった・・・っというレベルで完璧なイメソンですわ。シンクロ率パーフェクトです・・・
特にゾクゾクしたのが『先輩どうして泣いてるの?』ですね。というかバレリーコってHF第2章専用描きおろし曲でしたっけ?と思ってしまうレベルで全体的に合いすぎじゃないですか?
そして何よりも演出センス・カメラワークの妙がヤバすぎます
歌詞の文字の色がキャラの色とリンクしてるんですよね
最初の『男女』の関係が男=慎二の青、女=桜のピンクで2番の『男女』が男=士郎のオレンジ、女=桜のピンクだったり劣等感という文字が凛の赤だったりね
第3章に向け気分を上げていくのに最適な動画なので是非皆様見てね!しんどい!
コメント
コメント一覧 (3件)
ナイフよりルールブレイカー使えばよかっただけってはっきりわかんだね(小並感)
屍蝋ネタまで出てくるあたり原作100週姉貴だってはっきりわかんだね
なんで桜にルールブレイカーを刺さなかったんだろうな
ひょっとして桜が籠の鳥だから放鳥しようとして包丁を出すとかいう奈須きのこ渾身の駄洒落だったのかな