文庫版『はじめの一歩』をレビューしてみた

 

マガジン本誌の最新の話がえらいことになってますけど、2017年11月からはじめの一歩文庫版がリリースされています

先日、文庫版最終巻である日本タイトルマッチ千堂武士VS幕之内一歩の決戦終結まで収録の15巻が発売され、一旦完結となりました

私は新規あとがきの『鴨川日誌』目当てに購入しましたが買おうかどうか迷ってらっしゃる方も多いのでは?と思いレビューしてみました

主に単行本との比較になります

※2018年12月25日リライトしました

 

目次

そもそも『はじめの一歩』はどんな形態があるのか

 

はじめの一歩は2017年現在まで頑なに文庫化を拒んできた?と噂で聞いてましたが遂に待望の文庫化リリースが開始しました

そもそも文庫以外にはじめの一歩はどういうモノが出ているのかをちょっと検証いたします

 

単行本

 

 

まずは基本中の基本、講談社コミックスですね

現在(2018年12月)123巻まで発売中です

 

総集編

はじめの一歩は総集編というマガジン本誌と同サイズでの雑誌形態で1エピソード単行本2~3冊分の内容を纏めて年1回くらい刊行していました

100巻辺りまではずっと出てましたが・・・

アニメ3期の辺りに板垣A級トナメあたりの内容をまとめた36集が出たきりでヴォルグ世界戦が収録されるはずだった37集は未だに出ておりません・・・

総集編は試合ポスターのカラー版が収録されてたりマガジン本誌サイズで綺麗な印刷で読めるしエピソードごとに区切ってるので割と読みやすいのです

アニメ化や~周年記念とかベストバウト投票企画での刊行などもあり、不定期で過去の名戦をまとめるスタイルになってますね

 

電子書籍版やコンビニコミックは・・・?

これだけ長く続いてる作品ですが電子書籍版やコンビニコミックはありません

正確には電子書籍版は昔60巻あたりまで出てたのですが森川先生の意向で配信が無くなりました

電子版マガジン本誌にすらはじめの一歩は掲載されてません

理由としては森川先生がツイッターで何度かつぶやいたことがありまして・・・

はじめの一歩は紙をめくる動作で読むことを念頭に描かれている作品で、電子書籍の形態に合わないというのと電子書籍という形にならない形態の為にお金を払って買うという価値が薄まることへの抵抗が強いようですね

実際はじめの一歩は見開きページとか多いのでスマホ読みだと迫力が足らないなと思われます

そしてはじめの一歩は所謂コンビニコミックという形態での発行もありません。コンビニの単行本コーナーにあるコミックス大の雑誌っぽいやつです

一歩のようにエピソードごとに区切って読めるタイプのマンガは結構相性がいいんですけどね・・・

要するに森川先生は自分の作品を意図していない読み方をされること投げ売りされることを嫌ってるということなのだと思われます

 

はじめの一歩文庫本収録内容はどうなってる?

 

そんなわけで実際に文庫本がどんな収録内容なのか見ていきましょう

 

表紙は単行本1・2・3巻表紙絵を白背景加工と光と影の加工を入れたシンプルな感じになってますね

単行本収録の量としては文庫1巻に付き、単行本きっちり2巻分収録されてます

文庫1巻→単行本1・2巻(最初からプロテストまで)

文庫2巻→単行本3・4巻(プロデビューからジェイゾン尾妻戦途中まで)

文庫3巻→単行本5・6巻(尾妻戦決着から鷹村日本ミドル級タイトル獲得まで)

基本的に内容の変更はないです

しかし絵の古さはありますけど面白さは今読んでもまったく色あせてないですね・・・いやぁ内容が本当に濃いです!(泣

あとがき『鴨川日記』について

そして巻末に森川ジョージ先生の描き下ろしのあとがき『鴨川日記』が収録されています

ポイント

1-2巻 はじめの一歩連載開始までの道のり裏話

3巻 幕之内一歩のキャラクターの本質や今後について

4巻 幕之内一歩キャラ設定・解説

5巻 鷹村守・鴨川源二キャラ設定・解説

6巻 宮田一郎キャラ設定・解説

7巻 デビュー戦~新人王戦の対戦相手の設定・解説

8巻 宮田VS間柴裏話、間柴了キャラ設定・解説

9巻 千堂武士キャラ設定・解説

10巻 ヴォルグ・ザンギエフキャラ設定・解説

11巻 伊達英二キャラ設定・解説

12巻 デンプシーロール秘話

13巻 千堂VSヴォルグの話・猫田銀八キャラ設定・秘話

14巻 サウスポーの話・ララパルーザの話

15巻 ララパルーザと今後のはじめの一歩の話

特に3巻のあとがきは今のマガジン展開とちょっとリンクする部分があって中々読みごたえがありましたね

あと15巻、今後の展開に少し触れておられます。どんな形であれ・・・というのに素直に喜んでいいのか戸惑いますね・・・

当時のボツイラストだったりラクガキもちょっぴり載ってます

その他他の作家さんによる解説などはありません

価格は778円(税込)です。全15巻で11,670円(税込)となります

 

 

単行本との比較

 

私の持ってる単行本はかなりボロいのですが参考までに比較してみます

ご覧の通り一回り小さくなってますね

文庫版3冊と収録内容の単行本全部並べるとこうなります

改めて見比べるとカラフルな単行本と比べてシックなデザインですね

背表紙はこんな感じ

収録内容2巻分がぎゅっと濃縮されてますね

 

3冊分並べるとこんな感じ。コンパクト!

 

中身はこんな感じ。上が単行本、下が文庫本です

大体単行本お持ちの方は初期の方はもう黄ばんでるのではないでしょうか・・・文庫版は紙の白さが際立ち、紙質もツルツルです

写真の遠近法で文庫版の方が大きく映ってしまいましたが実際は単行本より小さめです。しかしほとんど気になりませんね

 

文庫版のココがダメ

本編はまったく問題ないのですがあとがきが幕之内ではなく幕ノ内になってます

しかも2巻でやらかして、3巻でもやらかしてます!

20年以上トランクスに『釣り船幕之内』書き続けてきた森川先生が間違えるわけないので現行書き起し担当のミスを編集さんがチェックしてないってことじゃないかと思います

普通に変換しただけじゃ出てこない感じですからしっかり辞書登録とかしてほしいところ。文庫本で主人公苗字間違えるとか本当に勘弁していただきたい・・・

※追記 4巻からはあとがきもちゃんと『幕之内』になってました

 

まとめ

 

そんなわけで文庫版はじめの一歩のご紹介でした!

文庫版は全15巻、ララパルーザまでという非常にきりのいいところまでの収録となりました

文庫化される範囲はまさにはじめの一歩全盛期と言える部分なのでこれを機に集めてみるのもいいですよ!

出来れば続刊を期待しております!!!(特にバトルオブホークをよろしくお願いいたします・・・!

 

 

 

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この記事を書いた人

青森県弘前市在住の兼業主婦で地元サッカーチーム・ブランデュー弘前サポーター。
青森県や弘前市の地方情報やブランデュー弘前情報の発信、PRしています。
最近は『はじめの一歩』毎週感想かいてます。その他漫画レビューもアリ

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