地域リーグも終盤戦、もう他リーグでは優勝も決まってきてます
東北リーグも残り2戦、優勝の可能性を残すチームは3チームとなっており、弘前は現在2位。
優勝の可能性はありますが正直厳しいという状況です。
チームの目標はもちろんJFL昇格ですが、その為には地域チャンピオンズリーグ(以下地域CL)へ出場、そして勝ち抜かねばなりません。
優勝の可能性はあるけど厳しい、全社賭けも出来ない、しかし地域CL出場の望みは実はあったりします。
そんなわけでこの記事では
- 地域リーグ→JFLへの道のりのざっくり解説
- 地域CL出場条件の詳しい検証
- ブランデュー弘前が地域CLに出場するためにはどういう条件が必要なのか
をわかりやすく解説いたします!
地域リーグからJFLへの道のり解説
まず、ざっとおさらいです
Jリーグを目指すアマチュアサッカーチームは1年のリーグの成績で成績上位のチームは上のリーグに昇格していき、色んな条件を満たせば最終的にJリーグにたどり着ける夢のあるシステムになっています
・・・が!そこに大きく立ちふさがるのが地域チャンピオンズリーグ(以下地域CL)とJFL(ジャパンフットボールリーグ)です
JFLはアマチュアサッカーリーグの最高峰で、このリーグで上位4位以内に入り色々な条件を満たしJ3ライセンスを持っていれば晴れてJリーグクラブの仲間入りを果たせることになります
しかしこのJFL、全国リーグ16チームで構成されておりまして、その一つ下である各地域リーグは9つあります
優勝チームだけでも9つあって、毎年の降格昇格で入れ替えになるのはたった2枠・・・
この2枠を賭けた仁義なき戦いこそが地域CLとなっています。
過去記事ですが詳しくはこの2記事でも解説してるので読んでみてください!
地域CL出場するにはどうすればいいの?
というわけで地域社会人リーグのチームが地域CL出場するためにはどういう条件が必要なのか、ですがJFA公式で書かれています
読んでもよくわからない!という人もいるかと思われますので詳細を解説したいと思います
①地域リーグ優勝チーム
まずは各地域リーグを優勝したチームに出場権が与えられます
北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州の王者9チームです。
『地域チャンピオンズリーグ』ですから当然の面子です。
②全国社会人サッカー選手権上位3チーム
地域CL12枠の内9枠が各地域王者、残り3枠の出場権の行方は全国社会人サッカー選手権(以下全社)で決まります。
全社とは地域リーグ以下のチームによるトーナメント戦です
地区毎に出場枠があり、地域リーグ1部のチームと県予選を突破したチームによる予選トーナメントを突破した32チームが参加するのが基本(チーム数多すぎる県などは色々ややこしいらしい?。
国体のプレ大会としての側面もあり、開催地は来年国体が行われる都道府県となります。
この大会の地域リーグ1部で2~3位の成績の上位3チーム・かつJFLを参入する意思のあるチームに地域CL出場権が与えられるのです
③百年構想枠と輪番枠
さて、全社の解説で一つ疑問に思った方もいると思うのですが、全社には各地域で優勝したチームも参加します。
そして全社には参戦するけどJFL参入したくないチームもいます(全国リーグのJFLは経費が桁違いになるので地域リーグのままでいいという強豪アマチュアチームもいます
地域1部2~3位以外のチームも地域CL参戦権はありません。
それらのチームが3位以内になった場合はどうなるのか、という点です。
1チームなら4位のチームに地域CL参戦権が渡ります。基本的に全社は4位までなら繰り下げで参戦権を得ることができます。
メモ
全社5位以下には参戦権はありません
では上位3チームの内2チーム以上が出場権がある、あるいは昇格意思なしの場合はどうなるでしょうか。
ここで地域CL出場枠が余ることになり、地域リーグから補充が発生します
その場合どうなるかといいますと、
- 地域リーグで2位の百年構想クラブがあったらそのチームが優先的に補充される
- 1がない場合、輪番制によりあらかじめ設定された地域リーグ2位のクラブが補充される
ということになります。よくわからない単語が出てきましたね!
百年構想クラブ
まず1の百年構想クラブですが、これは将来Jリーグを目指すチームが取得しなければならないライセンスのようなものでJリーグを目指すクラブが申請し、財政・経営・行政と様々な面を審査し認定されます
詳しくはwikiを参考にしてください
地域リーグで百年構想クラブを所持しているのは現在栃木シティFCのみです
ただし栃木シティFCは関東1部リーグ3位なので対象外となります
メモ
この百年構想クラブ優先制を使って補充枠で参戦出来るのは1度限りの模様です
輪番制
2の輪番制とはあらかじめ決められた順の地域が優先され、次の年は出場した地域の次の巡回し、輪番となります
この輪番は【関東・関西・九州・東海・北海道・中国・北信越・東北・四国】と決められていて2010年から順番が回っています
メモ
ちなみにこの順番は選手登録数の多い地域順だそうです
過去の輪番制実例
説明だけだとわかりづらいと思うので近年の輪番枠の実例を見てみましょう
2014~2016年
全社枠が埋まり、輪番枠発生無し
2017年
全社結果 1位 鈴鹿アンリミテッド(東海優勝)
2位 松江シティFC(全社枠獲得)
3位 VONDS市原(関東優勝)
4位 ティアモ枚方(全社枠獲得)
ベスト4のうち2チームがリーグ優勝により地域CL出場権を得てるので補充枠1が発生
輪番は2013に九州が消化したため次は東海・北海道・中国の順に優先され、東海2位だったFC刈谷が地域CLへ出場
2018年
全社結果 1位 松江シティFC(中国優勝)
2位 FC刈谷(全社枠獲得)
3位 いわきFC(地域2部所属の為出場権無し)
4位 おこしやす京都(全社枠獲得)
ベスト4の内、1チームが優勝チーム、1チームが出場権無いので補充枠が1発生
百年構想クラブは栃木ウーヴァ(当時)が所持してるが関東優勝チームの為使われず
輪番は去年東海なので北海道・中国・北信越の順に優先される
しかし北海道2位・中国2位(当時まだリーグ戦終わってませんでした)がJFL昇格の意思がないため権利が繰り下がり、北信越2位のアルティスタ浅間が地域CL出場
こういう感じになっております
ちなみに今年の輪番制は東北→四国→関東の順番になっています。
ブランデュー弘前が地域CLに出場するためにはどのような条件が必要なのか
ブランデュー弘前が地域CLに行くためにはどんな場合が考えられるのか、一つ一つ検証していきましょう
①リーグ優勝
まずはリーグ優勝による出場権です
単純明快ですが事は簡単ではありません
ここで現在の東北リーグの勝ち点得失点差を見てみましょう
順位 | チーム名 | 勝ち点 | 得失点差 |
1 | いわきFC | 42 | +86 |
2 | ブランデュー弘前 | 39 | +61 |
3 | コバルトーレ女川 | 36 | +35 |
残り2戦で優勝の可能性のあるチームは3チームに絞られています
首位いわきFCとの勝ち点差は3、つまり弘前が残り2勝しても最低でもいわきFCが一度負けなければいけません
しかも得失点差が現時点で25点離されてます。ぶっちゃけ勝ち点が同点だと挽回できないレベルの差です
いわきFCが1分け1負か2負で弘前2勝でなら優勝という可能性も当然ありますが、正直なところいわきFCがあと勝ち星を落とすのはあまり考えられないと思ったほうがいいです
前半戦勝ち星を取りこぼしたツケがここで重く圧し掛かりました・・・
そして3位コバルトーレ女川との勝ち点差は3、最終戦が女川ですのでひっくり返される危険性も当然あります。
ただこちらも得失点差がかなりあるので次の釜石戦に勝てればほぼ2位で決まります(なのでホーム最終戦超大事!
②全社賭け
そもそも予選敗退してるので全社出場権はありません・・・
③輪番枠
そこで問題になるのが輪番枠になります
上で説明した通り、今年の輪番枠で最初に来るのは東北です。
つまり2位をキープ出来れば全社の結果次第で出場権が回ってくることになります。
そしてその条件の為には全社でどのクラブが勝ち上がるとブランデュー的にいいのかトーナメント表を見てみることにしましょう
※まだ中国リーグ優勝が決まってませんが三菱水島FCかSRC広島が赤になります
このうち青で塗ったのが地域3位以内に入ったJFL参入を目指す全社賭けチームです
- 栃木シティFC(関東3位)
- JFC MIYAZAKI(九州2位)
- ティアモ枚方(関西2位)
- 東京ユナイテッド(関東2位)
- FC ISE-SIMA(東海2位)
- アルティスタ浅間(北信越2位)
- FC徳島(四国2位)
- アルテリーヴォ和歌山(関西3位)
以上8チームが全社ベスト4入りし、地域CLを目指すチームとなります
ちなみに赤で塗ったのがリーグ優勝チームになります
- 十勝スカイアース
- VONSE市原
- FC刈谷
- おこしやす京都
- 高知ユナイテッド
- 沖縄SV
※いわきFCはまだ1位か2位か決まってませんので紫にしてみました
青色で塗った全社賭けチームがベスト4に2チーム以下なら東北2位に地域CL参戦権が回ってきます。
ようするに青く色づけしたチーム以外が勝ち上がるとブランデュー的にはありがたい、という感じです
トーナメントを見てみると左上のAブロックに全社賭けチームが5チームとかいう地獄のような状況になっておりまして、輪番狙いのブランデューとしては「争え・・・もっと争え・・・そして奥津くんよろしくお願いします」って感じです(ゲス顔
他ブロックは満遍なく1チームずつ配置されてる感じです
優勝チームも満遍なく散らばってるので全社賭けチームには厳しい闘いとなるでしょう
しかし全社という大会の性質上、全社賭けを狙うチームは死に物狂いで勝ちに行きます
対して優勝チームは全社を地域CL前哨戦として戦うので、5日連続連戦という過酷すぎるレギュレーションを無理に勝ち抜く必要がありません(スカウティングがっつりされる危険性もある?)
なのでどう転ぶかわからないのも実情だったりします
まとめ
というわけで地域CL・全社・輪番枠とリーグ終盤戦についての解説でした!
優勝できなくても輪番制により出場の可能性はあるということがわかっていただけたかと思います。
しかしそれはあくまで2位になった場合です
まずはあと2戦、しっかり2勝しあとは運を天に任せましょう
なんかこう自力じゃどうしようもないあたりがむず痒いですがこうなってしまったのはしゃーないのでやれることはやっておく精神大事です
なので9/29、ホーム最終戦は絶対に応援に行きましょう!
ゆるキャラサッカーもあるよ!
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